–貴社の事業内容について教えてください。- 当社は「カナイ石油」の名称で親しまれているガソリンスタンドを群馬県内に19か所、その他車検センター、中古車買取専門店、ノーブラシ洗車場、自動車整備工場など、自動車関連事業を多角的に経営している企業です。
- –現在中核となっているガソリンスタンド事業の今後はどのような見通しですか?
- ガソリン小売価格も昔にくらべると高くなり、消費者の節約志向も高まっています。低燃費車の増加による消費量自体の減少や、セルフ式スタンドの台頭による価格競争の激化により、ガソリンスタンドの経営環境は大変厳しくなってきています。当社は法人会員のお客さまの構成比が高いため、同業他社と比較しても健闘しているほうだと思いますが、業界全体では淘汰が進むことは間違いないと思われます。
- –そのような状況だからこそ、新規事業の開発が急務だと?
- はい。当社はさまざまな自動車関連事業に取り組んでおりますが、まだまだ中核事業(ガソリンスタンド事業)の売上構成比が高く、今後将来にわたって安定した企業経営を行っていくため、積極的に新規事業の開発を進めております。カー用品通販の「1BOX」も、そのひとつです。
–インターネット関連事業に取り組むのは1BOXが初めてでしたよね? 不安はありませんでしたか?- この事業は、サイトコンセプトの策定から仕入先の開拓まで、スタートアップに必要な事業スキームのほとんどをD.P.EYEさんに委託しましたが、販売する商品がカー用品ということもあり、当社の経営リソースを活用でき、かつ「インターネットに取り組まなくてはいけない時代」だと認識していたことが事業開発着手の決定打となりました。未経験ゆえの不安は若干ありましたが、タイミングを逸したら勝てない・・・そう感じたのです。
- –事業スタートから2年で年商数億円。この数字をどう分析しますか?
- ネット通販自体はじめての取り組みでしたので、試行錯誤しながらでも、着実に売上を積み重ねてきました。当社の事業全体の売上構成からみますと、まだ比率は低いものの、今後も充分な伸びしろがある事業だと思っています。この時代、この規模の新規事業を創出することは、なかなか出来ないことではないでしょうか。
–売上拡大の「肝」はどのようなことだとお考えですか?- あくまで1BOXの場合ですが、「売れ筋商品の発掘」と、「見込み顧客との接触」が重要だと思っています。ただ「商品の発掘」と言っても、既に他店で売れている商品を後発で投入しても売れませんので、トレンドを先読みし、同業他社よりも早く、有利な条件で在庫を確保しなくてはなりません。また、いくら安くても並べておけば売れる時代ではなく、この商品を欲しがっている人に、私たちのお店を見つけてもらわなくてはなりません。D.P.EYEさんの支援もあって、2年間運営してきて何となく「売れる法則」を掴んだような気がします。
- –当社の支援体制で、何かお気づきの点はありますか?
- 1BOXは、店長以下スタッフ2名で運営しています。商品の出荷数は多いときで1日あたり数百個口にもなりますので、繁忙時は他部署のスタッフも投入しながら業務をこなしているのですが、作業に追われると「仕掛け」が後回しになりがちです。D.P.EYEさんからは、当社専任のコンサルタントさんをつけていただいていますので、商材の発掘や仕入先の開拓、同業他社ウォッチなど、専門的な知識が必要な重要な施策を中心にお任せしています。予算達成に対する意識も高く、パートナーとして大変満足しています。
–今後の課題と、中長期的な目標を教えていただけますか?- 現在、店舗全体における利益率の向上に取り組んでいます。価格で勝負する商品と、提案して買って頂ける利益率の高い商品をうまく組み合わせて、収益性をより高めていく予定です。また現在は楽天市場にのみ出店しているのですが、マルチチャネル化を推進することで、売上と利益の拡大を加速して行きます。売上的には向こう3年間で、現在の250%を必達予算として掲げ、それを達成するための施策を粛々と実行して参ります。
- –ネットショップ参入をお考えの事業者の方に向け、何かアドバイスをお願いします。
- 当社も、紆余曲折しながらも着実に「目標」をクリアしてきました。しかしながら、目標達成イコール成功ではありません。大切なのは「地道な作業の積み重ね」だと思います。実行した施策がどうだったのか検証し、次はその上を行く施策を。この繰り返しが大切です。また、チャンスは逃さないように。事業参入や拡大のタイミングを見極めて、素早い意志決定を行うことが成功への近道なのかな、と感じています。共に頑張りましょう。

カー用品通販1BOX(ワンボックス)
http://www.rakuten.ne.jp/gold/1boxcar/
群馬県を中心にガソリンスタンド、中古車買取専門店、洗車場などを展開する同社が新規事業開発のパートナーに選んだのがD.P.EYE。 2008年7月からカー用品のネット通販事業をスタート、わずか2年で年商数億円にまで駆け上ったその秘訣を、担当役員の藤澤様にお話し頂いた。



