–貴社のインターネットへの取り組みについてお話しを伺います。いつ頃からホームページを開設されたのですか?- 1998年からホームページを公開しています。当時は腕時計の専門店としてホームページを開設しているお店も少なかったのですが、「熱心な腕時計ファンのために、最新の情報を提供していこう」という先代社長の考えから、他社に先駆けて積極的に取り組んできました。もう、あれから十年以上も経ったのですね(笑)
- –当時としてはめずらしかったのではないでしょうか。ホームページ運用のポリシーは?
- とにかく「リアルタイム」にこだわりました。新作腕時計の入荷情報はもちろん、年に1度スイスで開催される時計の見本市「バーゼルワールド」の開催期間中は、現地から毎日レポートを更新しました。今みたいにネット環境が整備されていませんでしたので、宿泊先のホテルからモデムでインターネットに接続するだけでも大変でしたが、腕時計ファンの方はもちろん、時計メーカーや日本の代理店の方々にも大変喜んでいただけました。
- –ホームページの更新はスタッフの方が?
- はい、主に私が担当していました。専門家ではないので知識も乏しかったのですが、とにかく「スピード」を重視して、ホームページ作成ソフトの使い方を覚えて自分で更新をしていました。更新するとお客さまからの反応もあり、大変やり甲斐もあったのですが、ページのレイアウトや画像の調整がうまく行かないときもあり、毎日試行錯誤していたのをおぼえています(笑)
–2009年7月にWebサイトをリニューアルさせていただきました。リニューアルを決定された理由は?- 情報の鮮度や内容はどこにも負けない自信があったのですが、内製化していたためデザインは後回しになってしまっていました。価値ある高額な商品を取り扱っていますので、やはりお客さまに与える「イメージ」も大切にしよう、と思ったのです。また、コンテンツも継ぎ足しで追加してきてしまっていたので、見やすく整理したいな、と思っていました。そうなると、やはり私たちだけではやりきれない、と思い、いくつかの業者さんに相談させていただき、最終的にD.P.EYEさんにお願いすることを決めました。
- –リニューアルに際し、どのようなゴール(目標)を設定されましたか?
- まず、新規のお客さまの来店数増加です。特に仙台店と京都店は営業年数も浅く、まだまだ認知が充分ではないので、地域の腕時計ファンの方に存在を知っていただきたいなと。ですので最初のステップは「新規来店数の増加」だとお伝えしました。
–リニューアル後の反響、そして来店数に変化はありましたか?- ホームページをリニューアルしてすぐ、大変多くの(既存の)お客さまから「ホームページが新しくなったね」「きれいで見やすいよ」とお言葉を頂きました。あぁ、たくさんの方が見てくださっているんだな、と実感しました。
また、SEO(検索エンジン最適化)対策を視野に入れたサイト作りをお願いしましたので、まずアクセス数に変化が見られました。リニューアル直後で従来比125%程度、2か月経過後で約140%にまで伸びました。そして来店数にもすぐ結果が。「ホームページを見て」という新規のお客さまが、ほぼ毎日来てくださるようになったのです。これには本当に驚きました。 - –そして、初めてインターネット広告にも取り組まれましたね。結果はどうでしょうか?
- 第2のステップとして、「もっと幅広い層のお客さまに来店していただきたい」という目標を掲げました。特に高崎店は長年営業しておりますが、コアな腕時計ファンの方だけではなく、もっと裾野を広げたいと思ったのです。
配信地域を限定したリスティング広告をご提案いただき、毎月予算を決めて出稿をお願いしました。すると、今までは当店が力を入れて販売しているブランドを「指名で」来店される方が中心だったのですが、「腕時計を購入したいが、何にするか決めていない」「○○(ブランド名)の時計を購入しようと思っていたが、HF-AGEのことを知って、他のブランドも見てみたい」というお客さまが来店されるようになりました。リスティング広告を出稿し始め、アクセス数はリニューアル以前と比較して200%以上に。それに比例して、新規来店数が増加しています。
–もともと「情報更新の大切さ」を理解され、実践されていたからこそ、早期に結果に結びついたのだと思います。運用支援の面で、何かお気づきの点はありますか?- たとえば、アクセス解析のデータをもとに、「この店舗(地域)では、このキーワードで検索する人が多く、このコンテンツ(ページ)がよく見られている」と、データを噛みくだいてアドバイスしていただけるので、お客さまが欲しがっている情報や、興味のある商品がパッと見えてきます。それに従い情報量を厚くしたり、仕入れ計画を組んだりすると、やはり結果に結びつく。第3のステップとしては「成約転換率の向上」を目指していますが、お客さまが求めている情報を、適切な分量で、適切な表現方法で提供することで、来店される前に研究、検討していただけます。よって来店時に「決定」される確率も高くなります。新規のお客さまで、初回の訪問時に購入を決定される方も大変多くなりました。
データをどのように「読み解く」かが重要なんですよね。プロのマーケターの視点から、本当にいろいろな「気づき」をもらっています。 - –今後のインターネット活用について、どのような目標をお持ちですか?
- リニューアルしてから約1年、着実に目標をクリアしてきました。「新規来店増」「お客さまの幅を広げる」「成約転換率の向上」をさらに強化しながら、今後はインターネットを活用しての「商圏拡大」「紹介の喚起」に取り組んで行きたいと考えています。ホームページを開設して十年以上経っても、まだまだ新しい「気づき」があります。時代は常に進化していますので、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

株式会社エイジインターナショナル(HF-AGE)
http://www.hf-age.com/
1985年創業、機械式腕時計の専門店を経営。
旗艦店である高崎店の取扱ブランド数は40以上と北関東最大級の品揃えを誇る。仙台・京都にも店舗を構え、日本中の腕時計ファンを魅了し続けている同社のインターネット活用の現状について、マネジャーの金原様にお話しを伺った。



