Yahoo! JAPANとGoogleが提携 – 本来の検索エンジン最適化とは
「日本語の検索エンジンといえばグーグル」、少なくとも当面の間はこう呼ばれるようになる。
日本のヤフー(株式会社ヤフー)は、同社が運営する「Yahoo! JAPAN」の検索サービスにGoogleの検索エンジンを採用することを決定した。現在Yahoo! JAPANが提供している検索サービスには、独自の検索エンジン「YST(Yahoo! Search Technology)」が用いられているが、この検索エンジンがGoogle提供のプログラムに切り替わる。
検索エンジンの存在意義は、入力された検索ワードと関連性が高い順番にウェブページの一覧を表示すること。たとえばある人が「イタリア料理」と検索したと したら、その人はイタリア料理そのものの定義や歴史、イタリア料理の種類に関する情報を欲しがっていると仮定し、そういった情報が掲載されているであろう ウェブページの一覧を表示する。「イタリア料理店」と検索した場合は、イタリア料理のお店に関する一般的な情報、たとえば全国のイタリア料理店の情報が掲 載されているウェブサイトを探しているのかもしれない。「イタリア料理 群馬」で検索した人は、群馬県内にあるイタリア料理店を探していると思われる。一見似ているようなワードでも、それぞれの検索ワードに込められた「検索す る人が求めていること」をいかに的確に読み取り、ニーズにマッチしたリストを表示できるかどうか、が検索エンジンの力量といってもよい。そのような観点か ら、日本語検索においてはYSTよりもGoogleのほうがすぐれている、と日本のヤフーは判断したのだろう。
ここでウェブマスターを悩ませるのが検索エンジン最適化、いわゆるSEOだ。SEOの定義はさまざまだが、私は「そのウェブサイトの目的達成につながる検索ワードにおいて、検索結果の上位に表示されることを目的とした総合的な施策」だと説明している。要するに、ウェブサイトの構成や表現内容などさまざまな要素を、上位表示したい検索エンジンに「好かれる」ように最適化することだ。検索エンジンのプログラムは各社によって違いがあるため、Googleに好かれるためには「Google対策」、Yahoo!に好かれるためには「YST対策」など、それぞれの検索エンジンで対策方法に違いがある。
今回の提携において、Yahoo! JAPANではGoogleの検索結果をカスタマイズして提供する、と説明しているが、ベースはあくまでGoogle。従来はYahoo! JAPANとGoogle、同じワードで検索しても結果がかなり違うことがあったが、今後は似通ったものになるものと思われる。ということは、従来Yahoo!で上位表示されていたウェブサイトが、ある日を境に何ページ目かに飛ばされてしまう、といった事態が予測できる。今後は、Googleに好かれるために方向転換をしなくてはならなくなるのだ。
誤解しないで欲しいのは、Googleが自社の利益のためだけに好き勝手に順位を決めているわけではない、ということ。検索エンジンは「結婚相談所」のようなものだ。条件にマッチしたいい人を紹介してくれる相談所の評価は高まり、逆に条件にあわない人ばかりを紹介する相談所の評判は落ち客足も遠のいていく。評判のいい相談所にはたくさんの人が集まるが、必然的に登録者間の競争も激しくなる。検索エンジンも同様に考えると分かりやすい。探している情報を的確に提示してくれる検索エンジンは多くのユーザーに支持されるという面もありながら、同じテーマで上位表示を狙っている競合サイトも多い、ということだ。
希望どおりのマッチングを実現するためには、まず条件を絞り込み、自分の情報を相談員に分かりやすく伝える必要がある。相談員が感じる印象も大切だ。博識で話し方も丁寧、身なりもきちんとしており、人柄もよければ積極的に紹介したくなる。もちろん家柄や学歴、交友関係なども重要な要素。見た目だけでもだめ、薄っぺらい知識だけでもだめで、付け焼き刃ではない地道な努力の積み重ねが求められる。こう考えると、本来あるべきSEOの姿が見えてくるのではないだろうか。





